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春の特集

ひなまつりの料理

春の到来を感じさせるひなまつり。定番のちらし寿司や蛤(はまぐり)のお吸い物はもちろん、桃の節句らしいカラフルで華やかなお料理を囲んでお祝いしたいですね。
そこで今月の特集は「ひなまつりの料理」!おすすめの料理レシピはもちろん、ひなまつりの料理に関するお役立ち情報満載です!!

レシピ提供
  • 料理家 村松りん ~RIN'S KITCHEN~
  • レストラン『Beaux(ボウズ)』オーナーシェフ 狐塚俊一
  • 齋藤 優

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ワンポイント・コラム

「ひな祭り」の基礎知識

「ひな祭り」は、3月3日に女の子の成長や幸福を願う行事で、「桃の節句」とも呼ばれます。起源は、身のけがれや災いを人形に移し、川に流して厄払いしたという中国の風習にあり、それが日本の風習としてあった女の子の人形遊びと結びついたものだとか。最近は性別に関係なく、ひな祭りならではのお祝いの料理をいただいて楽しく過ごす日となっているようです。

ひな祭りの料理
ひな祭りの料理は、春を感じさせる食材が基本。そして、貝を使った料理、とくに蛤(はまぐり)の料理が定番になっています。蛤(はまぐり)の貝殻は他の貝とは決してぴたりと合わないことから、将来よい伴侶に恵まれるという意味があるのだとか。
とくに人気の高い料理といえば「ちらし寿司」と「蛤(はまぐり)のお吸い物」でしょうか。さらに、焼き魚や春野菜などの小鉢をそえて、長寿を意味する白酒でお祝いするのがしきたりです。ほかに、「よもぎ」「えび」「はす」「豆」なども定番の食材です。

蛤(はまぐり)の目利きと下ごしらえ

古くから食用とされてきた日本を代表する二枚貝であり、ひな祭りの料理には欠かせない食材、蛤(はまぐり)。その目利きと下ごしらえのコツを簡単にご紹介しましょう。

目利き
ふたつの貝を軽くたたき合わせて、カチカチという澄んだ音がしている貝を使います。音が鈍く低い貝は死んでいる場合があるので除きましょう。魚屋さんの店頭ではできませんが、料理の中にひとつでも死んだ貝があると残念ですから、調理をする前にチェックしましょう。
下ごしらえ
市販品は砂抜きしてあるものが多いようですが、時間があれば海水よりややうすめの塩水(濃度2~3%)につけ、冷暗所に2~3時間置いてもう一度塩抜きしましょう。3%の塩水は、だいたい水1リットルに対し、塩大さじ2杯が目安です。十分砂を吐かせたら、真水の中で殻と殻をこすり合わせて汚れを取り除くことも忘れずに。

白酒をつくってみよう!

ひな祭りに欠かせないお酒といえば、白酒。いろいろと市販されていますが、ちょうど新酒の酒かすが出回る時期でもありますから、ご家庭でつくってみてはいかがでしょうか。

白酒のつくり方
酒かす100gと砂糖70gを水600mlで煮溶かし、生姜の絞り汁を少量加えたら出来上がり。
アルコール分が残っているので大人用の飲み物です。子供用にはアルコール分がゼロの市販の白酒を。また、乳酸飲料で代用してもよいでしょう。

みなさまからお寄せいただいた“ひなまつりの料理”に関するお役立ち情報

  • 昔から母がちらし寿司をつくって蛤のお吸い物を飲んでいましたが、お弁当には必ずおにぎりやゆでたまごでお内裏様やお雛様をつくってくれました。定番かもしれませんが子供ながらにうれしかったのを覚えています。
  • さくらでんぶのたっぷりのったちらし寿司。 さくら色もさることながら、ふんわりとした感じがひなまつりのイメージにマッチします。人が集まる場ではてまり寿司。 具材をいろいろ取りそろえ、彩り鮮やかに盛りつければ、場の雰囲気も一段と高まります。
  • お赤飯をラップで桃のような形にする。
  • てまり寿司。サーモン、いか、まぐろ、えびなどの魚類とスライスチーズ、卵、ハムを使用して、ラップで小さくにぎる。
  • 菜の花や桃をイメージして、黄色やピンクのモチーフをたくさん使います。
  • 我が家では、ひなまつりはいわゆる『桃の節句』ということで、食卓が全体的に暖色系になるようにしています。
  • 毎年、ひなまつりには「ケーキ寿司」を作ります。まるいケーキ型に酢飯、シーチキンマヨネーズ、酢飯、シソの葉、スライスハム、酢飯、最後に甘いいり卵を全体にのせ、花形人参や、キュウリ千切り、いくらをきれいに飾り付けしてできあがり!
  • 桜の塩づけをご飯と混ぜて、ピンク色のご飯を作ります。
  • マッシュポテトを団子にして雛人形を作ります。にんじんやハム、緑の野菜など家にある材料で服や飾りをつけます。目にはごまを一粒つけてできあがり!見た目がとにかくかわいいです。
  • 我が家では小さい頃から「茶巾寿司」でした。手間がかかるので、普段は絶対作らないメニュー。「ひなまつり」だけの特別として、とても嬉しかったのを覚えています。
  • ひな祭りのお料理に欠かせない蛤(はまぐり)ですが、二枚貝は同じ貝の貝殻同士でないとぴったりと合わないところから、良縁に恵まれることを願って食べられるものだと聞きました。焼き蛤(はまぐり)にするときは、焼く前に貝を立てて回転させて転がし、下になったほうを素直に下側にして焼くと、焼きあがって貝の口が開いたときに、中の美味しい汁が網に流れ出てしまうのを防げるそうです。
  • 我が家では手巻き寿司が恒例です。蛤(はまぐり)のお吸い物と合わせていただきます。手巻き寿司の具ですが、ハムをさくらの型で抜いたり、きゅうりで葉っぱを作ったりして春らしいく盛り付けます。
  • ちらし寿司、うしお汁、桜餅、ケーキ(いちご、生クリームのホール)を手作りしています。ちらし寿司には、サクラの塩漬けを飾り、春らしく、子どもが好んでたべるように、コーンや、ツナ、型抜きしたハム、チーズを飾ります。
  • 正月にあまったお餅であられ作り。
  • ちらし寿司を小さなボール状に丸め、細くきったのりを鞠のように十字にのせます。一口サイズにすると子供も喜んで食べてくれます。
  • オムライスで雛人形を作ったことがあります。薄焼き卵が着物で、うずらの卵が顔。
  • チーズinライスコロッケ。(主役の子供も大喜び、大人のつまみにもgoodです。)
  • 甘酒を手作りするのはいかが?米麹を購入すれば、あとは簡単。コタツがあると簡単ですよ。
  • 鏡餅をこの時期に割って弱火で油であげます。それを醤油とみりんを煮立てそこに餅をいれてかるくまぜると、とても美味しいあられの完成です。
  • 子供のいない我が家も、3月にお客様をおもてなしする時は“大人の”ひな祭り料理を作ります。テーブルに小さなお雛様を飾り、桃の花を活けます。お料理は「菜の花のサラダ」「蛤(はまぐり)の白ワイン蒸し」「鰆のソテー」などなど、お酒にぴったり、かつ春の訪れを感じられるものを作っています。